防水シューズのお手入れ方法

2024.08.23

新品のシューズを下ろす時の高揚感って素敵ですよね。おしゃれは足元からと言われるように、シューズを長くきれいな状態に保って頂くと、気分が上がり、その日の自信にもつながるのではないでしょうか。防水シューズは汚れてもいいや、ではなく防水シューズであってもきれいに保ち、機能性もキープさせる為のお手入れ方法を、PALLADIUM直営店S-Rushのスタッフ岩佐さんからご紹介します。

準備頂くもの

・シューズ専用洗剤

・シューズ用消しゴム

・マイクロファーバーのタオル

・バケツまたは洗面器

・ブラシ

・防水スプレー

履き下ろす前にお勧めしたい事

新品はもちろんきれいな状態ですが、履き下ろす前に防水スプレーを掛けておくと、靴の表面をコーティングする形になるので、水だけでなく路上のほこりや泥などをはじく事が出来ます。PALLADIUMでは、特に白い防水シューズもラインアップされていますが、事前のケアを何もしないと使用しているうちに、路上の砂やほこりが屈曲によりしわになった部分の繊維の奥に入り込み、普通に洗っても取れなくなってしまいます。防水機能だけでなく、靴をきれいに保つためにも、事前に防水スプレーを掛けて頂く事をお勧めします。

汚れを落とす

それでは本題に入りましょう。汚れたシューズとともに、バケツや洗面器に水を汲んで準備します。

「まず、紐を外します。紐は単体でつけおき洗いをした方が綺麗になります。洗濯機で洗ってもオッケーです。乾いた後に、紐にも防水スプレーをかけるのもいいですね。」

「アッパー表面のホコリを拭いてきれいにします。」

「アウトソールに石が挟まっていないかもチェックしてください。」

「洗浄にはシューズ専用洗剤がオススメです。蛍光増白剤や漂白剤が入っているモノは白以外のシューズに使うと色褪せてしまうのでご注意ください。まず、ブラシを水につけて、しっかりと湿らせた状態で、歯ブラシに歯磨き粉を塗る感じで、ブラシに洗浄剤をかけます。ちなみにブラシは柔らかい馬毛よりも硬い豚毛、かつ高密度の方が洗浄力が高いです。」

「アッパーは少し軽めにブラッシングしていきます。今回はナイロン素材ですが、レザーでなければ、素材の違いは気にしないで大丈夫です。タグやジッパーなどは注意しながら行いましょう。泡立ちが落ちてきたら、再度水をつけて。片足が終わると、もう一度洗浄剤をかけてください。汚れの落ちやすさは、汚れの種類、靴の素材、付着の強度、経過時間によります。油汚れを長い時間置いておくと、落とすのは困難になってしまいます。」

「アウトソールも同じやり方で。少し力を入れても大丈夫です。アウトソールは、歯ブラシだけでも汚れは落ちますが、きれいにするなら洗浄成分があった方がベターです。土には水気が残っていて、保管するうちにカビが発生することもあります。」

「ソールに付きやすい擦り汚れは消しゴムで落としましょう。」

「ブラッシングが終わると、次はマイクロファイバータオル等で泡を拭き取ります。拭き取っておしまいだと泡が残り、変色する可能性があります。絞ったタオルで再度きれいに拭き、乾いたタオルでも拭いて、泡を完全に落としてください。落とせたら、陰干しでしっかり乾かしてください」

「インソールは、シューズから取り出してください。ブラッシングし、水で流します。インソールは足の菌が付いているので、水で流したほうが清潔になります」

撥水機能を復活させる

「汚れを綺麗に洗い流すと、表面の撥水効果も落ちるので、完全に乾いた後に、防水スプレーでコーティングをします。PAMPA HI SEEKER2LT+ WP+は、メンブレンを袋状に覆ったブーティー構造が防水機能を発揮しますが、新品には表面にも撥水加工がされています。しかし表面の機能は洗ったり、着用するうちに落ちるので、再度スプレーする必要があります」

「スプレーは人体に有害ですので、必ず屋外で行なってください。手についたら石鹸でしっかりと洗うようにお願いします。20cm離れて、片足5秒ずつ。スプレーでの防水効果は、2-3週間ほど続きます。意外と短いかもしれませんね。気付いた時には表面の撥水効果がなくなっていたりするので、細目に掛けて頂く必要があります。防水スプレーの中には帯電防止機能の付いたものもあります。これだとほこりも寄せ付けないので、より汚れが付きにくくなりますよ。」